「もう一度観たいあの映画」VOL.40 『世界にひとつのプレイブック』

監督：デヴィッド･O･ラッセル　主演：ブラッドリー･クーパー 、ジェニファー･ローレンス
【STORY】
妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパットは、家も仕事も妻も、すべてを失くしてしまう。今は実家で両親と暮らしながら、社会復帰を目指してリハビリ中だ。そんな時出会ったのが、近所に住むティファニー。愛らしい姿からは想像もつかない、過激な発言と突飛な行動を繰り出す彼女に、振り回されるパット。実は彼女も事故で夫を亡くし、心に傷を抱えていた。ティファニーは立ち直るためにダンスコンテストへの出場を決意、パットを強引にパートナーに任命する。人生の希望の光を取り戻すための、ふたりの挑戦が始まった─!

【REVIEW】
自宅で妻の浮気を発見してから暴力的になり、心のバランスを失ったパット(ブラッドリー・クーパー)。夫を事故で無くし、過激な言動とぶっ飛んだ行動を重ねるようになったティファニー（ジェニファー・ローレンス）。こんな精神が壊れちゃった二人が、人生を取り戻すために葛藤するラブコメディです。
ジェニファー・ロレンスは撮影当時弱冠21歳、この作品で第85回アカデミー賞主演女優賞に輝きます。ティファニーのように何をやらかすかわからないぶっ飛んだ役は、ほんとに彼女のはまり役で、のちの「アメリカン・ハッスル」でもかなり面倒くさい女・ロザリンを演じていましたね。この作品でもジェニファー・ロレンスはアカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。ちなみにジェニファー・ロレンス演じるティファニーは、なかなか登場しません。突如登場するシーンはなかなかのインパクトなので、楽しみにしてください。

タイトルにあるプレイブック(Playbook)、日本ではなじみのない単語ですね。アメリカンフットボールでの攻略本といった意味のようです。パット、ティファニーが再び人生の希望の光を取り戻すための指南書といったとこでしょうか。


第86回アカデミー賞に作品賞・監督賞(デヴィッド･O･ラッセル)・主演男優(クリスチャン・ベール)、主演女優(エイミー・アダムス)、助演男優(ブラッドリー･クーパー)・助演女優(ジェニファー・ローレンス)を始め10部門ノミネートされた「アメリカン・ハッスル」、残念ながらひとつも受賞することができませんでした。
◇『アメリカン・ハッスル』

パットのお父さんを演じているロバート・デ・ニーロ、本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。デ・ニーロはコメディ映画にもちょこちょこ出演していますね。
◇『ラスト・ベガス』

パットのお母さんを演じているジャッキー・ウィーヴァ、本作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。彼女の最新作はこちら。
◇『ステージ・マザー』

デヴィッド･O･ラッセル監督で似たようなタイトルですが、続編ではありません。
◇『世界にひとつのロマンティック』